2025年 01月 15日
釣り糸がもたらした悲しい出来事 |
釣り人からしてみたら
どうすることもできない
仕方のないことでした。
同じ考えのたくさんの人が
同じ湖で釣りをしました。
釣り糸が切れるたびに
放置されていきました。
ある日
一羽のミサゴが湖の上空を
飛んでいました。
湖の魚を狙っているのです。
狙いを定め急降下したミサゴは
見事に魚を仕留めました。
次の日
ミサゴがまたやってきました。
今日も魚を狙っています。
狙いを定め急降下。
でも、今回は失敗です。
魚に逃げられてしまいました。
しかし、そこには
放置された釣り糸が
ありました。
透明の釣り糸は
上空のミサゴには見えません。
釣り糸はミサゴの足に
引っかかってしまいました。
ミサゴは釣り糸を
足に引っかけたまま
背の高い木に止まりました。
いつもここで羽を休めながら
次の獲物を探すのです。
風が吹き
足に引っかかった釣り糸は
木の枝に絡みました。
ミサゴは気づかないまま
飛び立ちました。
ところが、
枝に絡まった釣り糸が邪魔をして
飛び立つことができず
ミサゴはバサバサと羽を広げて
もがきました。
もがけばもがくほど
釣り糸は絡まり
ミサゴはとうとう
絡まったまま
枝にぶら下がった状態で
息絶えてしまいました。
いったい、何日の間、
もがいていたのでしょうか。
釣り糸は、水に溶けません。
流れのないところなら
そのまま湖に溜まり続けます。
流れのあるところなら
そのまま海に流れていき
海の生き物たちにも被害が
出ていると思います。
釣り人からしてみたら
たいしたことではないことが、
他の生き物にとっては
命を落とすようなことに
繋がっています。
どうか
釣り糸の危険性を
よく理解した上で
釣りをする場所や
釣りの仕方を考えていただきたいです。
万が一、釣り糸が切れたら
必ず回収していただきたいです。
もちろん釣り針も同様です。
ミサゴの無惨な姿を見て
たまらなくなりました。
悲しくて、申し訳なくて、
たまらなくなりました。
どうか
よろしくお願いいたします。
釣りを愛する人は
きっと自然も愛する人だと
信じています。
身近に釣り好きの
少年少女がいたら
大切なこととして
教えてあげられる
大人が増えたらいいなとも
思います。
悲しい気持ちに
させてしまったら
ごめんなさい。
他の生き物たちを
思いやる気持ちが
もっと拡がりますように。
読んでいただき
ありがとうございました。
#
by kodadayoko
| 2025-01-15 10:55