キオク

朝のさんぽみちで、スギナに小さなしずくがいっぱいぶら下がっていて、

まるでシャンデリアのようにキラキラときれいなのです。

あまりにきれいなので、自分の瞼をカメラのシャッターのように

カシャカシャ、閉じたり開いたりします。

そうして、キオクにとどまっていく。

「ヨルのキオク」も、無事にはじまっています。

はじまってしまえばあっという間で、もう折り返しです。

今日、とても、うれしい感想をいただきました。

「絵を観ていたら、星をみたくなって、久しぶりに星座表を出して星をみました」

わたしの絵を観てそう思ってくださったこと、

実際にそうしてくださったことがうれしかった。

これからも、夜の絵、描いていこうかなってそう思えた言葉でした。

そうやって、みんなの不安なキオクが優しいキオクに変わっていくといいなあ。

「ヨルのキオク」は、長崎次郎書店にて5月14日（日）まで。

どうぞ、お出かけください。