変わらずにいること

先月のこと。

久しぶりの「しょうぶの里」へ。

アトリエを引っ越して以降、あまり通えなくなっていた。

それでも何かある時はお誘いしてくれる。

1年以上…ほんとうに久しぶりに作業部屋へお邪魔したけど、

定位置である、なかおさんの隣に座れば、

自然にいつものようなやりとりが生まれる。

「○○は描ききるね？」

「描ききるよ」

「描いて」

「なかおさんは何描く？」

「ぶた」

「いいですね、じゃあ描きましょう」

このやりとりを何年も続けてきたなあ

…と、しみじみ。

随分ご無沙汰していたにも関わらず、なんにも変わらずにいてくれる。

変わらずにいることが、こんなにも人に安心感を与えるんだなあ。

わたしは、最近、変われない自分に落ち込むことがある。

苦手なことをいつまでたっても克服できない。

いつまでたっても肝心な気持ちを上手に言葉にできない。

でも…これでもいっか。

変われずにいることも、なんか、いいかもしれない。

先週は、お月見会にお誘いいただきました。

お月さまの下で、いつも変わらないみなさんと

過ごす時間を楽しみ噛みしめました。

帰り道のお月さまはずっとニコニコ笑っていました。