ひびのこと

春から初夏へ

毎年、さんぽみちで、自分が飲む分だけ

スギナを摘んでお茶にしているのですが

除草剤問題で安心できる場所が減ってきたので

今年は、ご近所さんにお願いして、

ご近所さん所有の畑で摘ませていただきました。

いつもは乾燥させたものをコトコト煎じて飲んでいたのですが

今年ははじめて炒ってみて、昨日の八十八夜は

出来立てのスギナ茶をいただきました。

いつもより香りがよくて甘みが増した気がする…

手間をかけた分だけ美味しくなるんだね。

ご近所さんからは、雑草を抜いてくれてありがとう。

と、感謝されました。

　

その人によって、雑草になったり野草や薬草になったり

なんか面白いな…と思って完成したスギナ茶をお裾分け。

そしたら、来年はうちも作ってみる！と。

スギナ仲間が増えてちょっと嬉しかったです。

　

スギナは原爆が落とされたあと、

最初に芽を出した植物なのだそうで、

とても生命力が強いため、手強い雑草と嫌われているけれども

その生命力をわけていただくという発想で飲み始めました。

雨上がりや朝露の雫がついたスギナは

シャンデリアみたいでとても美しく

わたしは、すきです。

除草剤を撒かれて黒くなった姿を見ると

とても悲しくなります。

　

さんぽみちは、春から初夏へと移り変わりました。

緑々とした緑と、麦は風になびいて黄金の波のようです。

クサイチゴがそろそろ赤く色づきます。

梅の実もふっくらと膨らんできました。　

　

夜明け

先日の満月、見上げたお月さまは、霞みがかっていました。

それでも、にっこり笑っているのが見えるから、

ちょっとほっとして眠りにつきました。

夜中、目が覚めて、時間を確認しないままトイレへ。

窓の外が明るい…

霞みが取れて月が輝いているのかな…

また、月光浴をしたくなりました。

玄関から外に出ると、土間で寝ている犬を起こすので

裸足のまま、窓から外に出てみました。

すると夜明けでした。

「どうぶつたちもこわかった」

昨年、熊本市現代美術館「こわいな！恐怖の美術館」で発表した

熊本地震当時の動物園の様子を描いた物語「どうぶつたちもこわかった」

現在、熊本市動植物園の正面ゲート内に常設展示してあります。

地震当時の動物たちのことや、飼育員さんたちのことを、

少しでも知っていただきたいと思い描いたノンフィクションの物語です。

同じスペースには子どもたちの絵も展示してありますので、

合わせてお楽しみください。

熊本地震から6年目の今日、園内は賑わっていて、

正面ゲートから出て最初にお出迎えしてくれるクロクモザルには、

小さな赤ちゃんが生まれていました。

我が子を大切に大切に抱える姿がとても愛おしかったです。

チンパンジーのミルクさんも先日無事に出産したとのこと。

これから子育てする姿も楽しみです。

はる

寒いのは苦手なので、春がやってきて、うれしいです。

春の合図は、いろいろあるけど、いちばんは、ウグイスのさえずり。

ホーホケキョにも、いろいろ個性があって、それを聞き分けるのが楽しい。

たまに、まれに、「これぞホーホケキョ！」を聞くと、おお〜と拍手をしたくなります。笑

でも、へたっぴな方が、親近感が湧きます。

　

庭では、シジュウカラの鳴き声が賑やかです。

昨年、物件の品定めをしていたのか、1組のカップルがやってきて

5月頃からせっせと苔を運び、巣作りをはじめました。

抱卵中に、つい覗いてしまい、シャーって怒られたりもしたけど、

無事に4羽の雛が孵って、忙しく餌を運ぶ姿を

こっそりこっそり、観察させてもらっていました。

　

京都大学の先生が、カラ類は会話をするという発見をし、

「ダーウィンが来た」で、その放送を見ていたので、

「警戒しながら集まれ」という意味の「ピーツピ ジジジジ」が聞こえたら、

急いでわたしも集まっていました。笑

そんな時は、だいたいお隣のふーちゃん（猫）が近くにいるので

「ふーちゃん、ごめん。あっちに行って」

…と、ふーちゃんを追い払う、何かと、忙しい毎日。

ある日の朝、やけに静かなので巣を覗いてみると雛がいない。

早朝に巣立ったと思っていたけど、巣立つには早かったし

そのうち、蛇の目撃情報が入ってきて…。

自然界の厳しさを目の当たりにした昨年でした。

　

今年、また、子育てしてくれたらいいなあと願いを込めて

昨年のうちから、手作りの巣箱を準備して待っているところです。

この冬、アシナガバチが巣箱で越冬していて、そろそろ旅立ってくれるはず。

ふーちゃんと、蛇対策を考えた安全な場所に設置しているんだけど、

いい物件だ！ここにしよう！と、思ってくれるといいなあ…

　

つい先日、また、大きな地震があり、11年前や6年前を思い出しました。

地球のサイクルで起こる自然災害は、仕方のないこととはいえ、

わたしたちの便利な生活が原因となり起こる異常気象による自然災害や、

同じ地球上では戦争まで起こり、これからの地球を思うと心配になります。

穏やかな日々の幸せを、益々大切に感じて、大事に楽しむ毎日です。

さんぽみちでは、ツクシが顔を出しはじめ、

庭の菜の花では、ミツバチが忙しそうです。

足についた花粉だんごが、かわいくて。

今日は春分の日。

何をしなくても、そこに居てくれる豊かさに

心からのありがとう。

被害に遭われた方々に、１日も早く穏やかな日々が戻りますように。

同じ地球上で

同じ地球上で戦争がはじまり、

心をどこに置いたらいいのか、わからない日々でした。

人々はもちろんだけど、共に暮らす犬や猫や動物や、

動物園の動物たちや、逃げることができない生きものたちが

犠牲になることに痛みを感じます。

豊かな環境が壊されていくことにも。

でも、身の回りには、うれしいことや小さな幸せがあります。

あちこちで聞こえはじめたウグイスの囀りや

ホオジロやジョウビタキ、シジュウカラの声や姿も。

林の中から聞こえるコゲラが木をつつく音、

昨日の散歩道では、イカル（たぶん）の美しい鳴き声も聞こえた。

庭の菜の花が少しずつ咲きはじめ、梅の花にはミツバチが集まってきた。

届いたメールに、気にかけてくれているんだなーと、嬉しくなったり、

きっと、がんばってるんだなって、わたしもがんばろうと思えたり。

ナズナやオオイヌノフグリ、キュウリグサ、タネツケバナ、コハコベ…

ほかにもいろいろ、小さな花も一気に咲きはじめた。

ピンク紫のホトケノザは、あちこちに咲き誇り散歩道を彩っている。

犬は老化が進み、それなりに色々あるけど、ご飯をよく食べ、

時々よろめきながら歩く姿も、歩き疲れて眠る姿も、愛おしい。

そういえば、昨日、長寿犬に贈られる表彰状が届いてたなぁ…

ハハコグサもフワフワの芽を出し、そろそろツクシも顔を出すころ。

こんな日々の大切な幸せを一瞬で壊してしまう

戦争は絶対にいけない。

核も絶対にいけない。

保有することも、増やすことも。

今日はひなまつり。

すべての子どもたちが健やかに成長できる

豊かで平和な世界を願い、祈り続けます。